【オーバーフロー】が突然起こった時の対処法

フロートバルブ オーバーフロー

どうも!元バイク屋(10年)のノブです。毎日乗ってたらなりづらいとは思いますが、突然のオーバーフローや久々にバイクに乗ろうとしてエンジンをかけたらガソリンがぽたぽたとおちてくることはよくあります。

今回はそんな突然のオーバーフロー時の対処法について説明していきます。

オーバーフロー時の3つの対処法

フロートチャンバーを叩く(その1)

叩くといいうのはなぜかと言いますとキャブのフロートが下がったまま張り付いている可能性があるからです、ドライバーの柄などで軽く数回たたいてみてください。

この現象は長期放置でもよく起こります、長期放置の場合はガソリンが揮発してしまい、先ほど述べたようにフロートが下がりっぱなしで張り付くことがあるためです。

またニードルバルブにゴミをかんでしまいオーバーフローを起こしてしまうこともありますのでその時は叩くのは効果的ですが、この方法は応急処置程度に考えてください

フロートチャンバー(キャブの下の部分)にがそりんが溜まる仕組みを解説します。図を参考にしてくだい。

1、ニードルバルブよりガソリンがフロートチャンバーにながれます。

2、フロートがニードルバルブを押し上げてガソリンの経路をふさぎます。

1と2の繰り返しにより油面が保たれているといるわけですね。ちなみに油面はフロートチャンバーの7割くらい溜まっていればおよそOKです。

半分以下ですとエンジンのかかりが悪かったり、そもそもかからなかったり、アクセルが高回転域でついてこなかったりします(吹け上がらない)

油面を調整する(その2)

この油面調整は結構シビアなのですがトライしたい方のために説明します、フロートの真ん中に小さなツメがあるのでそれを曲げて調整します

そのツメの部分を上(キャブ本体側)にあげると油面はさがり、逆に下に下げると油面はあがります

ちなみに新品のフロートの場合、このツメはフロートに対して水平です。

ツメを曲げるといってもほんの少し角度をつけるといった感じです。

油面が高過ぎてオーバーフローしている場合はツメは上にあげるの一択です。

ニードルバルブを交換する(その3)

最終手段のニードルバルブの交換です。ニードルバルブが使えるか使えないかの判断はキャブレターが車体につけたままでフロートチャンバーのみを外してください。もしくはオーバーホールも兼ねて車体から外しても構いません。

コックをPRI(負圧コックの場合)にして強制的にガソリンを流します。強制開閉式コックはONにしてください。

ニードルバルブ上側よりガソリンが流れてくるのでフロートを持ち上げてガソリンが止まればニードルバルブは生きてますのでその2の調整で直ります。

※フロートを持ち上げる時は軽く持ち上げてください。ガツンともちあげるとフロートのツメを曲げていまい油面がくるうことになります。

フロートを持ち上げてもガソリンが止まらない時はニードルバルブの不良ですのでニードルバルブと受けをセットで交換してください。

余談ですが、ニードルバルブには大きく分けて2種類あり、先端がゴム製のものと真鍮製(金属製)があります。一般的にはゴム製ですが真鍮製(旧車のほとんど)は段付きを起こしやすいので爪がひっかかるくらいの段がついてましたら交換してください。

オーバーフロー時のまとめ

突然もしなったらとりあえず叩いてみましょう! それでもだめならその2とその3を試してみましょう。トラブル回避ができるかできないかではかなり違ってきます。

現行のインジェクション車はコンピューターで制御されているのでそのようなことは考えなくてすみますがキャブ車は機械式のためそうかんたんにはいきません。しかしながらそれも含めて楽しめたらいいかと思います。

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