【キャブレターのオーバーホール(OH)】の手順

キャブレターのオーバーホール

どうも!元バイク屋(10年)のノブです。今回は不動のバイクの復活のさせ方の記事だけでは足りませんでしたので補足の記事となります。長期放置などによる不動車には必ずとい言っていいほどかかせない作業のキャブレターのオーバーホールについて今回は説明していきます。キャブが扱えるようになるだけでかなりバイク好きが加速しますので興味のある方は自己責任で実行してみてくだい。けど安心してください、失敗したとしてもすでに動かないのでマイナスにはならずに経験になります。

それではさっそく4つのステップで概要を説明していきます。

キャブレターを車体から外す(ステップ1)

このキャブを車体から外すですがキャブが1つの場合はかんたんですが、2連、4連とキャブの個数が多くなるにつれて外したり、装着したり、また2つ以上のキャブになると同調をとったりと作業が増え難易度もあがりまっす。

一般的にはまず、アクセルワイヤーを外す→キャブ側のガソリンホースを外す→マニーホールドを緩める、エアクリーナーを外すの順序で作業していきます。そしてキャブを単体で取り出してください。

フロートチャンバーを外す(ステップ2)

出典 キャブレター勉強会

フロートチャンバーとはキャブの下側のフタの部分で大抵のキャブは下からプラスのネジで留まっていますので緩めるだけで外れます。ただ、固着していることもありますので慎重に進めてください。

また組上げの際に締め込む時も締めすぎに注意です、小さいネジほど力をかけていいトルクは小さくなります。締めすぎるとネジ山があがって(キャブ本体側のネジ山がなくなる)とても面倒なことになります。。。。

ジェット類を外し清掃する(ステップ3)

メインジェット、スロージェット、パイロットスクリュー(エアスクリュー)、アイドルスクリューなどのジェット類及びニードル類を全て外してキャブクリーナーで清掃し、ジェット類は必ずエアブローなどで貫通させます。

その他のキャブの本体の穴もキャブクリーナーで清掃後、エアブローしてください。

ジェット類の貫通しているかどうかの確認はジェットを空に見上げてみてください。特にスローは穴がかなり小さいので空を見上げてみると貫通しているのならば光が入ってきてわかりやすいです。しっかりと確認してください。

※パイロットスクリュー(エアスクリュー)を外す時は最初に締め込んで行ってかるく止まったところで何回転だったかを覚えておいてください。大体ですが、1回転半から2回転前後の範囲が多いです、わからなくなった場合、または大幅に違う場合は一旦1回転半戻しで組み付けてください。その後の調整は必要です。

ジェット類ですが車種によってはキャブのボディ側ではなく、フロートチャンバーについているものもあるのでご注意ください。

ジェットの穴が貫通しない時

どうしてもジェットの穴が貫通しない時、こういうことあると思います。クリーナーをかけてもつけこんでいてもだめ、エアブローももちろんダメ、そんな時ですが荒技を教えます(自己責任で!)

ジェットをプライヤーで持ちます、簡易的なバーナー(ホームセンターやアマゾンで変えます、BBQの火起こしでも使えます)であぶります、そこそこあつくなったらエアブローします、見極め的にはジェットから詰まってる物質が燃えて少し煙がで溶け出してきます、そこですかさずエアブローしてください。

ジェット類は真鍮製のため、あぶりすぎると溶ける可能性がありますので十分ご注意ください。てっとり早いのは新品のジェットに交換です。

全てのパーツを組み立てて車体にキャブをとりつける(ステップ4)

バラした部品のジェット類、パイロットスクリュー(エアスクリュー)、フロート(丸い浮き)、ニードルバルブ、フロートチャンバーを組み付けます。他にも、ピストン、負圧ピストンなどがあり型式で様々ですので割愛しますが、ピストンの入ってるキャブは上下にスムーズに可動するか確認してください。

また、最後にフロートチャンバーを組み付ける前にフロートとニードルバルブを組んだ状態でガソリンホースを一旦接続してガソリンを流し、フロートを持ち上げてガソリンが止まるかを必ず確認してください。とまらなければニードルバルブの要交換となります。車体につけてからオーバーフローすると面倒ですので車体装着前に確認してください。

キャブレターが組みあがったら、キャブを車体から外した逆の手順でくみつけてください。

キャブレターオーバーホールのまとめ

キャブのオーバーホールは穴という穴を全て貫通させ、付着しているカーボンなどを除去してガスケットやゴム類などの消耗品を交換する作業です。キャブの内部、外観もきれいになって調子がよくなり気持ちのいいものです。

この作業ができるようになるといろいろなキャブレターをOHできるようになり、バイクライフが充実したものとなります。メカ的知識もぐっとあがりますのでぜひトライしてみてください。

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