元バイク屋(10年)のノブです。ブログ1記事目の今回は長期放置(1年ほど)のバイクの復活のさせ方についてお話したいと思います。インジェクションが主流なのになんでキャブ車?!なんて思ったかたも多数いらっしゃると思います。インジェクション車両の場合は1年放置していても燃料を入れ替えてバッッテリーさえ変えれば車両は復活することが多いです、これに対してキャブ車はそうかんたんにいきませんので今回記事にしてみました。
不動の原因を探る3つのポイント
1、ガソリンがキャブレターまできているか?
2、プラグから火花が飛んでいるか?
3、圧縮があるか?
チェック項目は上記の3つだけですので考え方としてはかんたんです。それでは3つのポイントを順に説明していきます。
※バッテリーが生きていることを前提で次の項で説明しいきます。
ガソリンがキャブレターまできているか?(ポイント1)
まずガソリンがキャブレターにきているか?のチェックになりますが、チェック方法は燃料タンクからキャブレターに差し込こんであるホースを外します(ガソリンが流れてきたらokですのですぐキャブにさし直してください。)
ここで注意点が1つありまして、それは燃料コックが負圧式か強制開閉式なのかといくことです。負圧式の場合は燃料コックにON-OFF-RES-PRIと記載されていましたら負圧式と考えてかまいません。
負圧式のもう一つの見分け方はキャブとエンジンをつなぐマニーホールドからホースがでており、そのホースが燃料コックに繋がっていたら負圧式で間違いありません。
強制開閉式のコックは旧車に使われているものが多く、ON-OFF-RESやON-OFFのみのシンプルな表記になってます。
★負圧式ならPRI
★強制コック式ならON
にすればガソリンが流れてくると覚えておいておくといいでしょう。
※負圧式はONではガソリンは流れてきませんので覚えておいてください。
また負圧式でONで流れてきた場合はコック不良ですので交換しましょう!
ちなみにコックが壊れたのを放置したまま乗るとキャブのオーバーフローにつながる可能性が高くなります。
タンクからガソリンを流してキャブからのオーバーフローがあった場合はキャブレターのOH(キャブレターの清掃、消耗部品交換等を行ってください。
ガソリンが流れてくることが確認できたらホースまではOKということです。
そして次にキャブレターのフロートチャンバー(ガソリンが溜まる部分)にガソリンが溜まっているかの確認です。
フロートチャンバーの下の部分にプラスのネジ、またはマイナスのネジがありますのでそこを緩めます。ネジのすぐ下にホースがありますので(外れてないものもあります)のでホースがなければフロートチャンバーの下、ホースがあればホースの先の地面に受け皿を用意してください。
ネジを緩めてガソリンが流れてきたOKとなります。
プラグから火花が飛んでいるか?(ポイント2)
それでは2のプラグに火が飛んでいるか?のチェックに進みます。
火花のチェック方法ですがエンジン(シリンダーヘッド)に刺さってるプラグを全て外し、プラグコードにプラグをつけてエンジンにアースさせます。
※キック車両の場合はキックを蹴る人と火花をチェックする人と二人で作業すると非常に楽です。
セルをまわす、またはキックを蹴った時に火花が飛べばOK、飛ばなければプラグを新品に交換しださい。
もし新品プラグでも火がとばなかったらプラグキャップがプラグコードから外せるタイプであれば外してプラグコードを直接エンジンから5ミリほど離してセルまたはキックしてみてください。
それで火花が飛べばプラグキャップの不良となりますのでプラグキャップと一緒にプラグコードも交換することをオススメします。
プラグ→プラグキャップ→プラグコード→イグニッションコイル→CDI という順序で原因をおってください。
圧縮があるか?(ポイント3)
圧縮があるか?の正確な測り方はコンプレッションゲージをしますが、プロショップ以外で普通に使うものではないので今回は簡易的なチェック方法を紹介します。
プラグを外して外した穴を親指で全体をふさぎ、セルまたはキックをします。
ここで親指が弾かれるくらいの衝撃がくればOKです。
まとめ
長期放置でエンジンがかからなくなる場合はほとんどの確率でキャブレターの目詰まり原因です。キャブからエンジン内部にガソリンがいっているかどうかは外観からは判断できませんので別記事のキャブレターのOH(オーバーホール)にて説明していきます。
それではがんばって復活してみてください。またわからなければ問い合わせフォームから連絡いただけると私のわかる範囲でお答えします(返答には遅くなることがあります)。
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